音楽科のある高校に進学した話

県内で初めての公立の音楽科ができた高校に進学を決め、受験をし、狭き門でしたが合格しました。ピアノを専門の楽器で受験した学生は当時10人ほどいました。その10人は個性も様々でしたが、ライバルというよりは同期で同士のように今でも感じています。

レッスン内容

レッスンの授業は濃い思い出です。毎週レッスン日は金曜日でした。2時間の授業の中で3人の門下生が先生のレッスンを受けるわけですが、緊張の連続でした。レッスン日までにサボって練習が進んでない日は特に緊張しました。前の門下生のレッスンを待っている間はドキドキし、自分のレッスン時間を待っていました。特に私はスケールとアルペジオのテクニックが嫌いでした。しかし学期末の実技テストや音楽大学の受験に必須のテクニックだった為、必ずレッスンで弾くのですが、指使いが難しくシャープなどが多い調のものや短調のスケールは嫌いだったことを覚えています。手は親指だけが違う向きに曲げる事が出来ますが、スケールをひくときはその親指をいかにスムーズにくぐらせ動かすかがポイントであると先生に教わりました。良くピアノなどの楽器を練習すると、指がバチ手といって、先太の指になると先生から聞きましたが、私は練習をサボっていたためか、バチ手にはなりませんでした。手が小さく指が短かった為にショパン等の男性が作曲したものやダイナミックな曲を弾くことが出来ずに苦労しました。オクターブがやっと届くかどうかの手の大きさだった為、モーツァルトの繊細なものを大学受験では選択しました。結果、繊細な曲を丁寧に弾くことを覚え、今では娘にも音楽を少し手ほどきする際にそのように教えています。

定期演奏会

音楽科高校で定期演奏会がありました。もちろん音楽科の私たちも出演する事となりました。ピアノ専攻の10人は様々な形で出演するように先生方が考えてくれました。他の楽器の伴奏で出る人、連弾をする人がいる中で、私はもう一人のピアノ専攻の違う門下生の生徒と2台のピアノでバッハのコンチェルトを演奏する事となりました。私にとって2台のピアノでの掛け合いは初めてでした。それまでの発表会などでは、連弾は経験がありました。しかし連弾と違って、2台ともなると相手の呼吸が感じにくく、物理的に距離があるので、合わせるのが難しかったです。私のパートナーの相手は特に音楽科でも気まぐれで怒ると怖いと有名な先生の門下生でした。定期演奏会の為にその先生にも師事して頂いたのですが、とくにそのレッスンに行くときはいつも以上に緊張した事を記憶しています。定期演奏会はおおよそ800人くらいの人数の生徒の前での演奏となりました。私にとってはそれまでの発表会とは比べ物にならないくらいの大舞台でした。演奏は失敗する事もなく無事に10分弱くらいの曲を弾ききりましたが、緊張で内容は覚えておらず、舞台裏に戻ると先生が待っていてくれていました。先生の顔を見ると安心感で涙が出て泣いてしまった事は今となってはよい思い出です。

まとめ

専門的に学んだ音楽は私にとって人生を豊かにさせてくれる存在になりました。常に演奏はしていない今でも、音楽の事になれば、人よりできるという自信があり、熱血になってしまいます。今では娘の学校での音楽のテストにアドバイスしたり、ディズニーの気に入った曲が見つかれば楽譜をネットで購入したりして楽しんでいます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました